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2016.8.24

平成28年度第2回・第3回・第4回親子生きもの探偵団を開催しました!

今年の夏休み

 長かった夏休みが終わりを告げようとしています。皆さん,どんな夏休みを過ごされましたでしょうか。

 今年度は,夏休みの期間中に,第2回・第3回・第4回の親子生きもの探偵団を開催しましたので,各回の様子を御紹介します。

第2回親子生きもの探偵団 (平成28年7月28日)

 第2回の会場は「東本願寺 渉成園」です。

 渉成園は,池とその周辺を回遊して鑑賞する形式の庭園で,東本願寺の飛地境内庭園です。十数年前には荒れ果てた姿だった渉成園ですが,所有する東本願寺とその関係者の方が史跡として復活させるだけでなく,街中のビオトープとしての機能も加えて整備され,現在では,多様な生きものを観察できる生物多様性豊かな庭園となっています。

 当日は,39名の方が参加されました。2グループに分かれ,講師の板倉先生(京都精華大学教授)と西台先生(京都自然観察学習会講師)にそれぞれ解説していただきながら,渉成園の生きものを観察しました。

 この時期の渉成園では,美しいハスの花を観賞することができます。また,街中でよく見かけるけれど名前が分からない植物や,朴葉味噌に使用するホオノキ,緑茶やウーロン茶の原料であるチャノキなど,日常生活の中でよく知っているけれど元々の姿を見たことがない植物もたくさん観察することができるので,実物を見ながら解説を聞くことで,とても理解が深まりました。

ハスの花の観賞
チャノキの観察

 また,多くの種類の昆虫や野鳥など,様々な生きものに出会うことができました。

水辺でのトンボの観察
チョウトンボ
セミの抜け殻の解説
アオサギの幼鳥(エサを捕る練習中)

 最後は,それぞれのグループでの観察結果を報告しました。たくさんの生きものに出会い,触れることで,豊かな自然を体感することができ,そして,生きもの同士のつながりを学ぶことができました。

両グループ間での意見交換,まとめ

 

第3回親子生きもの探偵団 (平成28年8月4日)

 第3回の会場は「梅小路公園 いのちの森」です。

 いのちの森は,今年の6月に開催した「生きものみっけラリー」の会場としても訪れた場所で,都心にあるにもかかわらず,四季を通じて多くの生きものの姿を見ることができる貴重な場所です。

 当日は,38名の方が参加されました。最初に,京都ビオトープ研究会「いのちの森モニタリンググループ」の講師の方から,いのちの森が昔は草も木もない都心の貨物駅だったことや,生きものの生息空間として再生した様子,そして,現在の生物多様性豊かな自然環境の大切さについて,写真を見ながら解説していただきました。

いのちの森についての解説

 いよいよ,いのちの森に移動して,自然観察会の開始です。自然観察指導員の方にも講師に加わっていただき,出会ったたくさんの生きものについて名前や特徴を教えていただきました。また,森の中ではたくさんのコガネムシやチョウなどの昆虫が樹液に集まる様子を観察することができ,参加者からは驚きの声が上がりました。

黄色いチョウを捕まえてくださいました。
セミの観察中
先生,見つけた虫の名前を教えてください!

 そして,部屋に戻り,工作体験を行いました。参加者が,それぞれ森の中で見つけて拾ってきた葉っぱや枝を組み合わせ,作品を作り上げていきます。限られた時間でしたが,みんな夢中になって取り組んでいました。

 自然の恵みを工作という形で活用することで,いのちの森の豊かな自然をより感じることができる,良い体験となりました。

作品を製作中・・・

  

第4回親子生きもの探偵団 (平成28年8月18日)

 第4回の会場は「京都府立植物園」です。

 京都府立植物園は,平成26年に開園90周年を迎えた日本最古の公立総合植物園です。府民の憩いの場であるとともに,自然に対する親しみと敬いの心を育む,花・緑の活動の拠点として,また,学習・教育の場として,その社会的役割がますます高くなっています。

 当日は,29名の方が参加されました。まずは,園内を歩きながら,講師である植物園の職員の方から,ヒマワリ,クスノキ,カリガネソウ,サラセニアなどの様々な植物について,その特徴や名前の由来などを教えていただきました。

クスノキの葉の香りを嗅いでみよう!
葉が筒状になった食虫植物,サラセニアの観察

 次に,絶滅危惧植物について学びました。食物連鎖などの生きもののつながりや,絶滅危惧植物になる要因,そしてその保全に必要なことなど,とても大切なことを教えていただきました。その後は,普段は中に入ることができない絶滅危惧植物栽培温室の中を見学したり,キブネダイオウなどの貴重な植物を観察しました。

絶滅危惧植物栽培温室
特別に中に入れていただきました。

 続いて,観覧温室を見学しました。この日は,アフリカバオバブの花を観賞することができました。この花は,サン・テグジュペリ著「星の王子様」に出てくるバオバブとして有名な樹の花で,夜に開花して,翌日の午前中まで,その白い色と提灯のような変わった姿を観賞することができますが,午後になると茶色く萎んでしまいます。開花例としては国内の植物園でも稀少なもので,7月から9月ぐらいまでの間,ぽつぽつと咲くそうですが,開花は頻繁ではなく,開花の予想もその日の夕方ぐらいに咲くかどうかを判断できる状態だということでした。

 そんな貴重なバオバブの実物の花を見ることができた私たちは,とても幸運でした!

バオバブの解説
バオバブの花

 最後は,屋内に戻り,タラヨウの葉に実際に文字を書く体験をしました。大きい葉であれば,郵便物としてちゃんと配達してもらえるそうです。一度は試してみたいですね。

タラヨウの葉に文字を書く体験
葉っぱに文字が書けるよ!

 今回,府民に広く親しまれている京都府立植物園で,初めて自然観察会を開催させていただきました。参加者の方の多くは,一度は植物園を訪れたことがあるとのことでしたが,職員の方の説明を聞きながら観察することができ,きっと新たな発見がたくさんあったのではないでしょうか。

 

最後に 

 今年度は猛暑日が続いており,各開催日当日も非常に暑くなりましたが,体調不良者が出ることもなく,大盛況のうちに自然観察会を終了することができ,一安心しているところです。

 一方で,夏休み期間中ということもあり,大変多くの応募をいただきましたが,応募者全員の御希望に沿うことができず,大変残念でした。

 今年度の親子生きもの探偵団は,あと2回の開催を予定しております。今後とも,積極的な御応募,御参加をお待ちしております!

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