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2016.11.2

平成28年度「地域生きもの探偵団」を開催しました!(第3弾)

 第1弾,第2弾に引き続き,今年度の「地域生きもの探偵団」の開催結果について紹介します。

第5回地域生きもの探偵団 ~百々小学校編~ (平成28年10月19日)

 いよいよ,今年度最後の「地域生きもの探偵団」となりました。最終回の第5回は,山科区の百々小学校の児童を対象に開催しました。会場は大石神社と山科神社です。大石神社は昭和10年に赤穂義士大石内蔵助良雄(おおいしくらのすけよしたか)を祀って創建された神社であり,毎年,12月14日の「義士祭」には山科区民を挙げてのお祭りが行われます。また,境内のしだれ桜は「大石桜」と呼ばれ,京都でも有数の桜として満開の季節には多くの参拝者で賑わいます。両神社とも稲荷山の東麓に位置し,さくら,もみじ等が多く,四季それぞれに多様な生きものと出会うことができます。

 当日は,4年生の119名の児童が参加しました。クラスごとに分かれて,講師の河合先生(環境カウンセラー)と西台先生(京都自然観察学習会講師)に解説していただきながら,生きものを観察しました。

最初のあいさつの様子

 河合先生には山科神社を担当していただきました。まず始めに教えていただいたのは,「フィールドサイン」です。「フィールドサイン」とはフンや足跡,食痕,巣,爪痕などの生きものたちの痕跡のことで,たとえその姿を見ることができない場合でも,生きものが生息していることを知ることができます。この日は,コゲラの巣穴を発見しました。コゲラは,日本で一番小さなキツツキで,木の幹にクチバシで穴を掘って巣穴とします。児童たちは,実際に巣穴に触れ,見事に開けられた真ん丸な穴に感心していました。きっと,巣穴を掘るコゲラの姿を想像していたのではないでしょうか。

コゲラの巣穴
巣穴の中は・・・(イメージ図)
実際に触ってみよう!

 その後もみんなでフィールドサインを探しながら,「カエンダケ」という触ると危険な赤いキノコがあること,ウスバカゲロウの幼虫(通称アリジゴク)には肛門がないこと,「イチョウ」の名前の由来など,色々な角度から様々な物事を教えていただきました。

アリジゴクを観察中
イチョウの名前の由来とは?
昆虫の羽を発見!これもフィールドサイン。

 

 西台先生には大石神社を担当していただきました。イロハモミジの種子は翼が付いたようなプロペラ状であること,カツラの葉はお菓子のような甘い香りがすること,緑茶も紅茶もウーロン茶も同じチャノキが原料であること,普段はくっつき虫と呼ばれている草の名前など,見て触って聞いて嗅いで,身近な自然のことをたくさん教えていただきました。
 また,この日は,ヒヨドリやメジロの鳴き声を多く聞くことができました。夏の間は昆虫を食べていた鳥たちにとって,熟した木の実がこれからの時期の大切な食糧になることなど,生きもの同士のつながりや,季節による変化も教えていただきました。

樹木や草花の名前を教えていただきました。
イロハモミジの種を飛ばしてみよう!
チャノキに白い花が咲いていました。
池でツチガエルを発見!

 

 今日は,実際に自然の中で生きものに触れることで,教室や図書館では学べない多くのことを学ぶことができました。また,大石神社と山科神社にはたくさんの生きものがいて,それらはみんなつながっていて,なくてはならない存在であることを教えていただき,児童たちには,生物多様性の大切さを感じてもらえたのではないでしょうか。これからも,色々な時期に,様々な場所で,フィールドサインを探したり,野鳥の声に耳を傾けたりと,五感を使いながらじっくりと自然を観察してもらいたいと思います。

大石神社にて我々を出迎えてくれる
ファラベラ・ミニホースの「花子」

 

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