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2017.5.11

フタバアオイの奉納式「葵里帰り」が開催されました

 平成29年5月6日(土),京都市北区の賀茂別雷神社(以下「上賀茂神社」という。)にて,京都三大祭りの一つである「葵祭(5月15日開催)」で使用するフタバアオイの奉納式「葵里帰り」が開催されました。

  奉納式は,上賀茂神社から株分けされたフタバアオイを学校や企業,団体が育成し,その一部を上賀茂神社に奉納するものであり,平成27年に開始されました。3回目となる今年は,小雨の降るあいにくの天気でしたが,育成に携わった約100名が参列しました。

 まず,主催者の特定非営利活動法人葵プロジェクト(以下「葵プロジェクト」という。)の田中安比呂副理事長(上賀茂神社宮司)が葵プロジェクトを立ち上げた経緯について説明され,さらに育成に協力されている方への感謝の言葉を述べられました。

 その後,参列者の手で大切に育てられたフタバアオイの苗約200株が境内の畑に植え戻されました。こうして無事,里帰りを果たしたフタバアオイは畑で育成された後,葵祭に活用されます。

 5月15日の葵祭では,皆様の思いのこもったフタバアオイに御注目いただければと思います。

 

奉納式のはじめにお祓いが行われました。
育てたフタバアオイの苗を境内の畑に植えました。
大きく成長したフタバアオイが葵祭で活用されます。
約200株のフタバアオイが里帰りを果たしました。

 葵祭では毎年約1万4千枚のフタバアオイの葉が必要であり,かつては上賀茂神社の境内に自生するものだけで賄えていましたが,近年ではその数が非常に減少しています。

 上賀茂神社では,葵祭に欠かせないフタバアオイの保護・育成のため,葵プロジェクトを平成22年に設立し,小学校を中心とした教育機関や企業・個人と共同でフタバアオイを育成するとともに,自然と文化のつながりについての意識啓発を図りながら,伝統祭事である葵祭を次世代へ継承する取組を進めています。

 また,京都市では,葵プロジェクトから提供されたフタバアオイの育成に参加している団体の取組を「京(みやこ)の生きもの・文化協働再生プロジェクト認定制度※」において認定しており,現在は8件が認定を受けています。

※ 京(みやこ)の生きもの・文化協働再生プロジェクト認定制度

 京都ならではの自然環境や伝統文化を後世に受け継ぎ,目指すべき生物多様性保全の方向性を示すため,京都市が平成26年3月に策定した「京都市生物多様性プラン~生きもの・文化豊かな京都を未来へ~」のリーディング事業の一つ

 京都の祭りや文化を支えてきた生きものの保全・再生のための取組を認定し,必要に応じて技術的な支援のための専門家を派遣する制度(平成26年9月創設)

 

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