2017.9.27
平成29年度地域生きもの探偵団を開催しました!(第2弾)
地域生きもの探偵団~安朱小学校~(平成29年9月11日)
今年度全5回実施する地域生きもの探偵団のうち,今回は9月に実施した第4回の様子をお知らせします。
山科区の安朱小学校の3年生36名を対象に実施しました。会場は小学校の近くを流れる安祥寺川です。講師はNPO法人ビオトープネットワーク京都の皆さんに務めていただきました。
まずは,安祥寺川の水質調査です。パックテストというものを使って,COD(水中に有機物などがどのくらい含まれているか)を調べました。
班ごとに調べた結果,安祥寺川のCODは3であることがわかりました。
(目安) 純水:0 河川の非常に汚い水:8以上
そして,いよいよ川に入って生きもの調査の開始です!
最初は,みんなの思い思いの方法で自由に捕ってもらいました。なかなか生きものが捕れず,みんな悪戦苦闘です…
そこで講師の方々から上手な捕り方を教えてもらいました。
・静かに石を裏返してみる。
・網を下流側に置いて,上流側から足でガサガサ網に追い込んでみる。
・岸部に生えた草の根本に網を入れてみる。
講師の方々の指導のおかげでみんなたくさんの生きものを捕ることができました。
お腹にたくさんの子どもを抱えたサワガニに出会うことができ,みんな大興奮でした(たくさん増えてくれることを願って,その場で放しました。)。
捕まえた生きものは学校に持ち帰り,「魚」「昆虫」「その他」に分類した後,図鑑を使ってそれぞれの名前を調べました。
川に生息する生きものの種類を調べることで,水質(水の汚れの程度)を判定することができます。
安祥寺川はサワガニが非常に多く,水質階級はⅠ(きれいな水)であることがわかりました。
(Ⅰ:きれいな水,Ⅱ:ややきれいな水,Ⅲ:きたない水,Ⅳ:きたない水)
また,カゲロウがエラ呼吸している様子を双眼実体顕微鏡で観察しました。
見つかった生きもの
・魚
ヨシノボリ,ドンコ,カワムツ等
・昆虫
クロサナエ,アメンボ,ヒラタカゲロウ,コオニヤンマ,ヘビトンボ等
・その他
サワガニ,カワニナ,トノサマガエル等
学校の近くを流れる川にいる生きものに実際に触れ,名前やその生態について学ぶことができました。
今日の体験をきっかけに生きものが好きな子どもが一人でも増えてくれると嬉しく思います。
※ 捕まえた生きものは観察した後,安祥寺川に戻しました。