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2017.10.6

平成29年度第5回親子生きもの探偵団~桂川河川敷~を開催しました!(平成29年9月30日)

 第5回親子生きもの探偵団は,桂川河川敷で開催しました。

 桂川のカヤ原には,カヤネズミが営巣に好んで利用するオギが多く,貴重な生息地となっており,桂川では,カヤネズミの保護と生息地の保全を目的とした調査や,自然環境の保全や生態系への理解を深めるための普及啓発活動等が行われています。この活動は,「京都生きもの100選」に選定されています。

 

 今回の講師は,全国カヤネズミ・ネットワーク代表の畠佐代子先生と,乙訓の自然を守る会・カヤネズミ研究会の八木義博先生です。

 当日は,47名の親子が参加しました。京阪淀駅に集合し,桂川河川敷まで歩いて移動しました。  

 河川敷に到着すると,畠先生から,カヤ原やカヤネズミについての解説がありました。

 カヤネズミは,草むらに住む日本一小さなネズミで,体長は約6cm,大人の親指程度しかありません。カヤ原の葉で巣を作り,その中で子育てをします。

 夜行性のため,今回の観察会では姿を見ることはできませんが,桂川河川敷を歩きながら,カヤネズミの巣を探します。

 

 少し歩くと,さっそく,カヤネズミの巣が見つかりました!

 人間のにおいが付くと,カヤネズミはその巣を捨ててしまうので,離れたところからそっと観察します。

 その後も,見つかった巣の位置を地図に記録しながら歩いていきます。

巣を発見!
カヤネズミの巣

 巣の大きさは,大人の握りこぶし1個分程度。カヤネズミは手や歯を使って葉を編み,巣を作るそうです。

 

 カヤ原を構成する植物には,主にオギとヨシがあります。どちらも,かやぶき屋根の材料になる植物です。                      

 オギは葉が軟らかく,葉の中央に白い線があります。ヨシは,葉が硬く,中央に白い線はありません。

 カヤネズミは,軟らかいオギの葉の方を好んで巣作りに利用します。

葉をルーペで観察!

 

 また,オギの穂は白くふわふわなのに対し,ヨシの穂は茶色くふわふわしていません。これもヨシとオギを見分けるポイントです。

 

 オギの穂はふわふわで暖かいので,カヤネズミは冬に布団としてこの穂を使うそうです。

 

 ふわふわした穂を探し,みんなでふわふわ比べをしました。

誰の穂が一番ふわふわかな?

 

 カヤ原の一部には,クズに覆われた場所がありました。

 クズは,葛餅や葛根湯の原料となるなど,人間にとって有用な植物でもありますが,クズに覆われると,カヤ原は枯れてしまいます。

クズに覆われたカヤ原
クズの花

 

 

 さて,大人の背丈よりも高いカヤ原ですが,その中はどうなっているのでしょう?

 

 長靴を履いて,カヤ原の中を探検しました!

カヤ原探検へ出発!
カヤ原の中

 カヤ原の中を歩いた子どもたちは,周りが全てカヤに覆われた初めての世界に目を輝かせていました!

 カヤ原の中でも,カヤネズミの巣がひとつ見つかりました。 

 

 最後に,この日見つかった巣の位置を,大きな地図で確認しました。

 今回は,合計5個の巣が見つかりました!

 

 参加者からの感想を聞いていると,カヤネズミについて初めて知った,桂川の近くに住んでいるのにカヤネズミのことを知らなかった,という方も多かったようです。

 今回の観察会を通して,実は身近な河川敷に生息しているカヤネズミについて知り,多様な環境を保全することの大切さを感じてもらえたのではないでしょうか。

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