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2017.10.11

「第9回 藤袴と和の花展」を訪問しました(平成29年10月7日)

「藤袴と和の花展」について

 「藤袴と和の花展」は,公益財団法人京都市都市緑化協会とKBS京都の共催により平成21年から始まった,梅小路公園の「朱雀の庭」における和の花(※)の展示会です。原種の藤袴をはじめ,希少になりつつある山野草等の和の花を紹介することで,自然環境保全の大切さを訴えるために開催されています。

※➀古くから自生している植物,②江戸時代までに渡来し,長年にわたり日本の風土の中で育ってきた植物,又は,③伝統的な園芸技術で育てられた植物(近年は,都市化の進展や外来種の繁殖により,①,②については種によって絶滅の危機に瀕しているものもあります。)

 

梅小路公園「朱雀の庭」訪問

 平成29年9月23日(土)から10月9日(月)まで開催された「第9回 藤袴と和の花展」を訪問しました。

 今回は,山野草の専門家がゆっくり歩きながら展示物を解説してくださる「藤袴と和の花ガイドツアー」に合わせて訪問し,藤袴だけではなく,展示されているいろいろな和の花に関する説明もお聞きすることができました。

 藤袴(フジバカマ)の展示会場である「朱雀の庭」に行くまでの順路には様々な和の花が展示されていました。

トリカブト
ホトトギス

 

 フジバカマと言えば,その蜜を求めてアサギマダラという珍しい蝶がやってきますが,この日はタムラソウという花の蜜を吸っているアサギマダラに出会いました。

タムラソウとアサギマダラ(♂)

 この日のツアーガイドである京都市都市緑化協会 緑のボランティア 秦 賢二さんのお話によると,これは大変珍しいことだそうです。

 

 そして「朱雀の庭」には,「京都市生物多様性プラン」に基づく「京の生きもの・文化協働再生プロジェクト」の認定を受けて,フジバカマの保全活動に取り組んでいただいている多くの事業者様から提供いただいたフジバカマの鉢が美しく展示されていました。 

 秦さんのお話しによると,アサギマダラのほかにもツマグロヒョウモン,アオスジアゲハ,アカタテハ,ミドリヒョウモン,カラスアゲハ,セセリチョウの仲間等々・・・多くの種類の蝶がやってくるそうです。

 この日も多くの蝶がフジバカマの蜜を求めてやってきていました。

フジバカマとツマグロヒョウモン
フジバカマとアオスジアゲハ

最後に

 この「藤袴と和の花展」開催期間中には,例年,ライトアップや藤袴に関する物品販売,体験コーナーなど,様々な企画が平行して行われています。

 今回は,展示の見学と同時に「藤袴と和の花ガイドツアー」に参加したことで,藤袴と和の花について山野草の専門家から興味深いお話を伺うことができました。

 皆様も今後,もし訪問される機会があれば,藤袴や和の花をご覧いただくだけでも十分なのですが,こうした企画と併せてご参加いただくのも面白いのではないかと思います。

 

 自生種のフジバカマを保全するという取組は,本市の伝統文化を育んできた本市固有の生態系の保全の観点からもとても重要なことです。これらの活動がより多くの市民の皆様に知られることにより,生物様性について興味を持っていただき,行動するきっかけとなるよう,引き続き,啓発に努めていきたいと考えます。

 

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