京都市生物多様性総合情報サイト 京・生きものミュージアム

京都市

新着情報

2018.11.1

平成30年度地域生きもの探偵団を開催しました!(第2弾)

 10月に実施した2回分の様子をお知らせします!

 

地域生きもの探偵団~葛野小学校~(平成30年10月15日)

 右京区の京都市立葛野小学校の4年生84名を対象に,学校近くの桂川(上野橋~西大橋)で実施しました。

 講師は,桂川クラブの皆さんです。

 児童の皆さんには,昆虫,野鳥,植物,キノコの4グループに分かれてもらい,各グループに桂川で見られる昆虫,野鳥,植物,キノコのリストを配って,見つけた生きものをチェックしていきました。

昆虫グループ

 河川敷で昆虫を捕まえ,解説をしていただきました。

 児童の皆さんは夢中で昆虫を追いかけ,素手でも上手に捕まえて「バッタゲット!」,「チョウゲット!」と楽しそうな声が上がっていました。

 キタキチョウ,モンシロチョウ,ショウリョウバッタ,オンブバッタ,コアオハナムグリ,ツマグロキンバエなど,33種類の昆虫を採取し,ビニール袋の中は昆虫でいっぱいになっていました。

 (観察した後,元の場所に返しました。)

野鳥グループ

 野鳥が見つかると,講師の方にフィールドスコープを設置していただき,代わるがわる覗き込んでいました。

 サギ,カワウ,トビ,セグロセキレイ,ノビタキなど,16種類の野鳥が観察できました。

 普段は遠くにしか見られない野鳥を,フィールドスコープで間近に見ることができました!

植物グループ

 ツユクサ,エノコログサ,ツルヨシ,セイバンモロコシ,ホシアサガオなど,河川敷で見つかった13種類の植物について解説していただきました。

 最近はあまり見かけなくなったオオオナモミもあり,実を服にくっつけ合って遊んでいました。

 見つけた草花を,河川敷に落ちていた竹の筒に入れて生け花のようにし,学校まで持って帰っている子もいました!

キノコグループ

 河川敷でキノコを探し,ヒトヨタケ,キクラゲ,クジラタケ,ホウライタケの仲間など,12種類のキノコが見つかりました。

 1日で溶けてなくなってしまうヒトヨタケなど,不思議なキノコの生態について解説をしていただき,児童の皆さんもキノコに興味津々。自分たちでキノコをどんどん発見し,講師の方に質問していました!

 どのグループでも,児童の皆さんが生きものを見つけるのが上手で,講師の方々も驚かれていました!

 

 河川敷で観察をした後は,小学校でまとめを行いました。

 河川敷から小学校に戻る途中,ガードレールにジャコウアゲハの蛹がたくさん付いていました。ジャコウアゲハの幼虫は,毒のあるウマノスズクサを食べ,体内に毒を蓄積するそうです。

 小学校に戻ると,まず,昆虫,野鳥,植物,キノコのグループごとに見られた生きもののまとめを行った後,全員で集まり,各グループのリーダーから発表をしてもらいました。

 その後,講師の方から,桂川の河川敷で見られる生きものの写真をスクリーンに映して解説をしていただき,生きものに関するクイズも出していただきました。

 児童の皆さんの発表の中では,「トノサマバッタを初めて見た」,「知らない鳥がたくさんいて驚いた」,「キノコがどうやってできるのかを知ることができておもしろかった」,「桂川に色々な生きものがいることが分かった」などの感想が出ていました。

 

地域生きもの探偵団~衣笠小学校~(平成30年10月23日)

 北区の京都市立衣笠小学校の3年生49名を対象に,平野神社で実施しました。

 講師は,京都精華大学教授の板倉豊先生と,京都自然観察学習会講師の西台律子先生です。

 平野神社の南門から出発しました!

 南門の近くでは,地面にアラカシのドングリがたくさん落ちていました。

 アラカシのドングリは,帽子に輪状の模様があるのが特徴です。

アラカシのドングリ

 平野神社の境内を歩きながら,生きものを探し,見つけた生きものはチェックリストにチェックしていきました。

 平野神社といえばサクラが有名ですが,境内のサクラの幹をよく見ると,茶色い透明な塊が・・・。これは,サクラの樹液です。

 触ると硬く,このような樹液が化石になったものが琥珀です。

サクラの樹液

 アレチヌスビトハギは,よく見かけるひっつき虫ですが,種子にかぎ状の毛が生えており,動物や人の衣服などにくっついて,種子が運ばれるようになっています。

 このかぎ状の毛が,マジックテープの発想を生んだそうです。

アレチヌスビトハギ

 アオイトトンボ,ヨコヅナサシガメ,ハサミムシ,ハラオカメコオロギ,コガタルリハムシ,モリチャバネゴキブリなどの昆虫も見つかりました。

 モリチャバネゴキブリは,森にすむゴキブリで,落ち葉を分解する「森の掃除やさん」です。

アオイトトンボ
ハサミムシ
ハラオカメコオロギ
コガタルリハムシ

 ヒヨドリやキジバトなど,野鳥も見られました。

 キジバトは,オスもメスもピジョンミルクと呼ばれる液体を吐き戻し,ヒナを育てるそうです。 

 御神木のクスノキは,葉に樟脳の材料となる成分が含まれており,葉をちぎると独特の香りがします。

 落ちている緑色の葉を拾い,香りを嗅いでみました。

 また,クスノキの葉にはダニ室と呼ばれる小さなこぶがあり,その中にダニが住んでいます。

 葉にダニが住んでいると聞いて,児童の皆さんは驚いていました! 

クスノキの葉のダニ室

 

 平野神社での観察会の後は小学校に戻り,見つけた生きものの名前を皆で挙げて復習をし,生きもののつながりについて解説をしていただきました。

 キジバトはクスノキなどの植物の実を食べ,ヒヨドリはガの幼虫などを食べます。

 アオイトトンボ,ヨコヅナサシガメなどは昆虫を食べ,モリチャバネゴキブリは落ち葉を分解します。

 クスノキとダニは共生しています。

 平野神社でこの日に見られた生きものだけでも,このように色々なつながりを持っていることが分かりました。

 生きもののつながりが分かってくると,生きものの観察がますます楽しくなりますね!

ページの先頭へ戻る