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2019.5.24

フタバアオイと葵祭

葵里帰り

 令和元年5月10日(金),京都市北区の上賀茂神社(正式名「賀茂別雷神社」)にて,京都三大祭りの一つである「葵祭(5月15日開催)」で使用するフタバアオイの奉納式「葵里帰り」が開催されました。

 奉納式は,上賀茂神社から株分けされたフタバアオイを学校や企業,団体が育成し,その一部を上賀茂神社に奉納するものであり,今年で5回目です。

 当日は天候にも恵まれ,企業や団体,小学校,こども園など多くの方々の手によって,青々としたフタバアオイが奉納(境内に植え戻す)されました。奉納されたフタバアオイは,髪飾り等に使われ,葵祭を華やかに彩ります。

奉納式に持って来られたフタバアオイ
奉納式に持って来られたフタバアオイ
多くの方々が奉納式に参加されました!
多くの方々が奉納式に参加されました!
奉納の様子(写真中央は岡田憲和京都市副市長)
奉納の様子(写真中央は岡田憲和京都市副市長)
奉納されたフタバアオイ
奉納されたフタバアオイ

 

葵桂

 令和元年5月14日(火),髪飾りや牛車の飾りに使われる「葵桂」づくりに参加しました。場所は,上賀茂神社での結婚式の前室としても使用される「葵」と「桂」の部屋です。

 葵桂をはじめ,必要な装飾品の数は非常に多く,葵祭で使用されるフタバアオイは,なんと1万枚以上。もちろん,葵里帰りで奉納されたフタバアオイも使用されます。

 地元の企業や小学校のみならず,遠方の小中学校の方々も来られていました。「静岡県静岡市葵区で育てているフタバアオイを,当日の朝に刈り取り,新幹線で届けに来た。」との話を聞き,フタバアオイ育成の取組が日本全国に広がっていることを実感しました。

桂の枝葉とフタバアオイを絡ませて作られた葵桂
桂の枝葉とフタバアオイを絡ませて作られた葵桂
「葵」と「桂」の部屋を繋げた場所で作成しました!
「葵」と「桂」の部屋で作成しました!
静岡県のフタバアオイを受け取る上賀茂小学校の生徒たち
静岡県静岡市葵区の小中学校の先生から
フタバアオイを受け取る上賀茂小学校の生徒たち
総勢100人で作成しました。
総勢100人で作成しました。

 

葵祭

 令和元年5月15日(水),令和初の葵祭が開催されました。

 新緑の中,平安朝の優美な行列が京都御苑を出発し,下鴨神社を経て上賀茂神社に向かいました。前日に作成した葵桂も行列を見事に彩り,沿道の皆様を魅了しました。

斎王代列
斎王代列
葵桂が飾りつけられている様子
葵桂が飾りつけられている様子

 

フタバアオイ育成の取組について

 葵祭では毎年約1万4千枚のフタバアオイの葉が必要であり,かつては上賀茂神社の境内に自生するものだけで賄えていましたが,近年ではその数が非常に減少しています。

 上賀茂神社では,葵祭に欠かせないフタバアオイの保護・育成のため,葵プロジェクトを平成22年に設立し,小学校を中心とした教育機関や企業・個人と共同でフタバアオイを育成するとともに,自然と文化のつながりについての意識啓発を図りながら,伝統祭事である葵祭を次世代へ継承する取組を進められています。

 また,京都市では,葵プロジェクトから提供されたフタバアオイの育成に参加している団体の取組を「京(みやこ)の生きもの・文化協働再生プロジェクト認定制度(※)」において認定し,その取組を支援しています。

※京(みやこ)の生きもの・文化協働再生プロジェクト認定制度

 京都の祭りや文化を支えてきた生きものの保全・再生のための取組を認定し,必要に応じて技術的な支援のための専門家を派遣する制度です(平成26年9月創設)。

 「京の生きもの・文化協働再生プロジェクト認定制度」は,環境管理課において申請を受け付けています。詳しくはこちらを御覧ください。

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