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2019.11.18

新林小学校で地域生きもの探偵団を実施しました(令和元年9月19日)

 地域生きもの探偵団を京都市西京区にある新林小学校の4年生56名を対象に実施しました。

 新林小学校は住宅街の中にありますが,公園や川が近くにあり,自然豊かな場所に位置しています。4年生は総合学習で「身近な自然環境から環境問題を考えること」をテーマに,環境について学んでいます。

 今回は,小畑川に生息する生き物を探すとともに,「川の舗装状態によって観察できる生きものは変わるか」について調査しました。

 講師は,龍谷大学の上西実先生とビオトープネットワーク京都の皆さまです。

 川に入る前に,講師から観察会の注意を聞き,網の使い方を教わってから観察会スタートです。

 まずは,護岸がコンクリートの舗装されている下流に生息する生きものを探します。

 

 川の底は滑りやすく,また数日前に降った雨の影響で,思ったより水深が深かったので,子どもたちは注意しながら探します。魚はあまりいませんでしたが,貝やヤゴを捕まえました。

 

 次は中流です。コンクリートの足場があり,水の流れが変わる所です。

 

 足場の側面に貝やヤゴやトビケラが多く生息していました。

 魚は下流よりも多く泳いでいましたが,なかなか捕まえられません。みんなで協力して川幅を網で塞いで捕まえようとしますが,魚はその間をすり抜けて逃げていきました。

 

 最後は上流です。川の底は舗装されておらず,石がごろごろしています。

 

 上流では,魚が下流・中流よりも多く見られ,目の前を自由自在に泳いでいました。

 講師から大きい網を受け取り,追い込んで捕まえようとしましたが,上手くいきません。一方,講師は魚を何匹も捕まえていました。やはり,捕まえるには経験が必要ですね。

 1時間ほど川に入って作業をして,多くの種類の生きものを捕まえられました。

 捕まえた生きものを持って,洛西支所の会議室に移動し,各グループで観察しました。

 図鑑を使ったり,講師に聞いたり,子どもたちは真剣に調べていました。

 

 調べた後は,上西講師の解説です。

 

 今回は,魚類,水生昆虫,貝類に加え,エビやザリガニまで見つけることができ,全部で20種以上の生きものを確認できました。

 上西講師は,昨年から小畑川の調査を開始され,「最初はこの場所に多様な生きものが生息することに驚いた」とおっしゃっており,今後も調査を続けられるそうです。

 また,捕まえた生きものを顕微鏡で拡大してプロジェクターに投影し,動いている様子をリアルタイムで観察しました。

 

 今回は,川の舗装状態による生きものの違いまでは分かりませんでしたが,小畑川には多様な生きものが生息していることが分かりました。

 この結果を踏まえて,今後の総合学習を頑張ってほしいです。

 

<ビオトープネットワーク京都について>

 ビオトープネットワーク京都は,色々な生きもの達が関係して生活する場所「ビオトープ」をつくるため,自然素材を活用しながら,残されている自然の保全や,失われつつある自然の復元,人工的な空間における自然的な環境を創造する事業に取り組むとともに,身近な環境や里山,河川の自然の中の「ビオトープ」と人の関係を再構築する場で技術を学び伝え合い,広められています。

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