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2019.11.25

新町小学校で地域生きもの探偵団を実施しました(令和元年10月1日)

 地域生きもの探偵団を京都市上京区にある新町小学校の3年生86人を対象に実施しました。

 新町小学校は,京都御苑が近く,子どもたちの身近な遊び場になっています。観察会を始める前に,「ここ1週間以内に京都御苑に行った人は?」と聞くと,子どもたちの半数ほどが手を挙げました。京都御苑は,日本に3箇所ある国民公園の1つで,面積は約65haと広く,24時間365日いつでも入れます。

 日頃から親しんでいる京都御苑での観察会とあって,子どもたちは楽しみにしていたようです。

 講師は,環境カウンセラーの河合嗣生先生と京都自然観察学習会講師の西台律子先生です。

 今回は,京都御苑の北西にある児童公園に生息する生きものを観察します。植物については,この春に一度調べたそうなので,今回は昆虫や野鳥などの動物をメインに探します。

 2班に分かれて,児童公園の北側は河合講師の案内で,児童公園の南側は西台講師の案内で観察会スタートです。

 北側は,木が多く生えており,薄暗いところもあります。

 まず,カリンの木に実がなっていました。落ちていた実を嗅ぐといい匂いがします。カリンの実は野鳥の大好物で,このシーズンはよく食べている様子が見られます。

 あっ!木の根元にきのこが生えていました。

 

 一般的に「きのこが生えると,木が弱る」と言われるそうですが,その逆で「木が弱っているから,きのこが生える。きのこは木の状態を知る目印だ」と河合講師は言います。

 きのこは,森の掃除屋さんで,弱った古い木を土などに分解します。その土から,新たな植物や木が生え,それを昆虫が食べ,さらに野鳥が食べて,命が繋がっていきます。

 子どもたちが,ジョロウグモを見つけました。クモのほとんどは逆さまで獲物を待ち構えているそうですが,その理由ははっきりしていないそうです。

 次は,木の幹にヨコヅナサシガメを発見しました。カメムシの仲間ですが,肉食で小さい昆虫を食べます。人を刺すこともあるので,注意が必要です。

 

 南側は,草地が多く,明るいです。

 子どもたちは,草地にいる生きものを探します。

 

 バッタ,カマキリ,テントウムシ,コオロギ,クサキリなど多くの昆虫を捕まえて観察しました。

 また,アキアカネやツマグロヒョウモンなど飛ぶ昆虫も多く,特にチョウはアオスジアゲハやクロアゲハ,ムラサキシジミ,キタキチョウなど様々な種類が観察できました。

 

 「木にヤモリがいる!」と言って,捕まえた子どもがいました。ヤモリは民家にいるものを思っていましたが,自然の中にもいるものですね。

 

 京都御苑での観察を終えて,小学校に戻り,ホールで観察できた生きものを復習しました。

 

 みんな次々と生きものの名前を言うので,講師は書くのが大変です。ホワイトボードが生きものの名前で埋まっていき,あっという間に書き切れないほどになりました。その数は40種以上!!

 

 最後は,河合講師の解説です。テーマの「生きもののすみか」についての話で,みんな真剣に聞いています。

 質問タイムの途中で,お昼のチャイムが鳴ってしまいました。今日はいつもと違う目線で京都御苑を観察し,京都御苑の楽しみ方が一つ増えたのではないでしょうか?

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