京都市生物多様性総合情報サイト 京・生きものミュージアム

京都市

新着情報

2020.11.10

嵯峨野で「自然と出会えるまち歩き」を開催しました!

嵯峨野の景観再生や酒米作りに取り組まれている講師のお話を聞きながら,田園景観を維持する右京区の嵯峨野地域を歩き,嵯峨野の自然が保たれている理由,意義やそこで形成されている生態系について楽しみながら学ぶ,まち歩き半日ツアーを11月1,3日の2日間開催し,合計26名の方に御参加いただきました。

 

両日とも,天候に恵まれ,お話を聞くだけでなく,食を通じて体感することで,より理解を深めていただき,参加者からは「竹林のことなど,今まで知る機会がなかったことを勉強できた」「五感で嵯峨野を感じることができた」など大変満足いただきました!

 

ガイドは特定非営利活動法人 ひとともりデザイン研究所 理事長 増永 滋生氏,嵯峨地域農場づくり協議会会長(嵯峨酒づくりの会 代表)山田 耕司氏にお願いしました。

 

まち歩き開始

大覚寺前に集合し,まち歩き開始です。今回は新型コロナウイルス感染症対策(参加者全員マスク着用,集合時の体温測定等の健康確認,手指アルコール消毒,イヤホンマイク機器の配布等)を徹底してのまち歩きとなりました。

木々の葉も色付き始めていました。

大覚寺,大沢池

スタート地点
大覚寺入口

まち歩き当日は嵯峨菊展が開催されており,大覚寺内の至るところで嵯峨菊が展示されていました。

嵯峨菊や大覚寺の文化と歴史について学びました。

嵯峨菊
大覚寺内
本堂からの大沢池の眺望
大沢池

大沢池と借景の山の風景は平安時代から続いている日本でも珍しく,貴重な場所だそうです。ソウギョという外来種に水生植物が食べられ,池の風景が危機的状況になりましたが,捕獲等の環境改善によって,池には水鳥が戻り,蓮の植生が回復したことなどを学びました。

竹林

竹林の景観再生の取組のお話を聞きながら,希望者は実際に竹を切る体験をしました。

竹林が放置されると,枯竹,倒竹が増え,美しい竹林風景がなくなるだけでなく,タケノコが生えなくなり,竹林に生育してきた植物がなくなるため(現在,絶滅危惧種となっている種もある),竹林整備を進める必要があることを学びました。

竹林へ・・・
竹林に到着です。
            
      

竹林整備を体験!!

田園

田園を歩きながら,酒米作りについてや農薬や化成肥料等の影響で,水田には外来種が増え,元々の嵯峨野の動植物が暮らしにくい環境へと変化していること(農薬等を一切使わずに稲を育てると外来種が一切見付からなかった),放置竹林再生の際に間伐した竹をチップ化し,肥料として使用していることなど,現状の稲穂たなびく水田を守ることは生物多様性の維持であることも学びました。

 

        
竹チップです。

最後は試飲,試食

竹の食器を使い,嵯峨野の水田で作られた酒米「祝」から造った日本酒「げっしょう」の試飲,土鍋で炊き上げた新米「古今嵯峨米(品種:キヌヒカリ)」の試食,また,整備し,再生した竹林で採れたタケノコを使用したカレーを試食しました。

試飲試食場所に到着です。
        

まとめ

最後に一日のまとめをして終了です。

参加者の皆さん,お疲れさまでした!

嵯峨野の風景を守り,生物多様性を維持することは,現状の稲穂たなびく水田を守ることにつながります。

☆今から私たちにできること☆

・嵯峨地域農場づくり協議会に入り,米作り農家になる。

 <農家になるのは難しいという方は・・・>

・嵯峨酒づくりの会に入会し,酒米づくりを支援する。

 <時間的に余裕がないという方は・・・>

・普段の生活の中で,パン,パスタ,ラーメンから米食の機会を増やすなど,様々なレベルでできることがあります。

ページの先頭へ戻る